先日、フリードリッヒ・ベッカーさんとお会いしてきました。
醸造所のあるシュバイゲン村はドイツのファルツの最南端。この醸造所の面白いところは所有している畑がフランスとの国境をまたがっていることです。これは両国の歴史的背景によるものです。1871年までと1918〜1940年まではフランス領。1945年からはカナダの占領軍統治下にありました。ベッカーはこの複雑な事情から現在でもフランス領に多くの畑を所有しています。 戦後の混乱期、1955年の独仏両国の特殊な法律によりフランス領で栽培されたぶどうを使用してもドイツワインとして販売することが可能となりました。
豊かな森に囲まれた地に彼は森も所有し、ワインの熟成に使用される樽の3分の2は自己所有の森のオークを使用しています。今でも暖炉を使用し、「スローフード」を地でいっているような生活を送る彼らならではの果実味を生かしたエレガトなピノ・ノワールはドイツを飛び越え、アメリカ等で世界的な評価を受けています。
06年にはフランスのゴーミヨ誌にて今最も注目に値する醸造家に贈られる「ライジングスター」賞も受賞しています。
彼のピノノワールは
入荷出来るときは、すぐさま入荷していますので、お気軽にお尋ね下さい。
ワイン食堂いとうや
(大阪 四ツ橋 本町 界隈)
伊東大輔
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